日本の安全な水道水
まずは身近なところから|家庭で出来る水を汚さない工夫方法
人間の出す生活排水はその汚れのために自然環境に大きな悪影響を与えています。家庭の中で特に汚れた水を排出しているのが台所で、洗剤の使い過ぎなどはできるだけ避けなければなりません。

水を汚さないようにするには

私たちは日常生活の中で必ず水を使っています。
これは生活排水と呼ばれ、その大部分は汚れた水として排水口へ流れていきます。
そして残念ながら、こうして生活排水として流された水は多かれ少なかれ環境に悪影響を与えてしまっています。
このページでは、こうした現状を改善するための方法を紹介していきたいと思います。

 

日本の水資源

 

水を汚さないためにはまず台所から

 

トイレや風呂など、家庭には多くの水を使用する場所がありますが、その中でも特に水を汚す原因となっているのが台所です。
台所では水を使った様々な事が行われるため、その分汚れた水が流されることが多いのです。
しかしこれは裏返せば、台所での諸々の行いを改めれば、それだけ水を汚さないで済むということにもなります。
どのようなことをすればいいか、以下で具体的に挙げていきます。

 

飲み物は最後まで飲み切る

飲み残しなくペットボトルを捨てよう

ペットボトルのジュースなどを購入した場合に、最後まで飲み切ることなく残った分を捨ててしまうことがありますが、これは避けるべき行為です。
何故なら、ジュースやビールなどに含まれている有機物が水を汚す大きな要因となっているからです。
仮に500mlのジュースの底に残った僅かな量を捨てた場合、その汚れた水を処理するために使われる水は500mlのペットボトルの600本分に相当する量になってしまいます。
こうした事は飲み物を最後まで飲み切るだけで避けられることですので、明日からでもすぐに始められます。

 

野菜など食べ物のくずを流さない

料理などをしていると、どうしても野菜や肉など食物のくずが出てきてしまいます。
それ自体は仕方のない事ですが、それを排水口に流してしまうと水を汚す原因になってしまいますので、出来る限り避けなければなりません。
排水口にネットを設置したり、食べ物のくずを三角コーナーに捨てるなどして、排水口に食べ物のくずが流れてしまわないように対策を行う必要があります。

 

洗剤の使用量を抑える

洗剤の量は少なめに

食器の汚れを落とすために欠かすことの出来ない洗剤ですが、これは環境への影響を考えると使用量をできるだけ抑えることが理想的です。
人間でも肌に触れたり口に入ったりしたら何らかの被害が現れるわけですから、動物を含めた自然環境には大変な悪影響が及ぶことは当然と言えます。
かと言って洗剤を全く使わないというわけにはいきませんから、その使用量をできるだけ少なくするという工夫が必要になります。
また、最近では洗剤不要のスポンジなども販売されているため、そうした商品を使うのも有効な方法となります。

油を排水口に流さない

調理に使った油や、料理を食べ終わった後に皿に残った油などは排水口に流さず、できるだけ新聞紙などに吸わせて捨てる必要があります。
何故なら、油を排水口に流してしまうと水を汚して自然環境に悪影響を与え、さらには悪臭や配水管の詰りの原因になってしまったりするからです。

 

洗濯・風呂・トイレで気を付けるべきこと

台所の他に、洗濯・風呂・トイレでも水を汚さないために気を付けておかなければならないことがあります。

  • 洗濯では規定量以上の洗剤を入れない。洗剤を使い過ぎるとその分水が汚れてしまう。
  • 風呂では排水口にネットを設置して髪の毛などが流れないようにする。髪の毛などの体毛が流れると排水口が詰まったり水が汚れたりする。
  • トイレではこまめな掃除を心がける。汚れがこびりついてから掃除をすると大量の洗剤が必要になり水が汚れてしまう。

それぞれの場所で、これらのことには特に気を付けなければなりません。