普段私たちは、自分が口にしている水の種類やその性質についてあまり意識していません。
中には、毎日の飲み水にこだわっているという方もいますが、そうした人はどちらかと言えば少数派です。
しかしよく考えれば、毎日の様に飲んでいる水についてほとんど意識していないというのは、ある意味で恐ろしい事です。
そこでこのページでは、私たちが普段口にしている飲料水がそれぞれの種類によってどのように違うのかを紹介していきたいと思います。
まず初めに取り上げるのは、飲料水の中で最もポピュラーな存在である水道水です。
水道水は、どの家庭でも蛇口をひねれば出てくるとても身近な水ですが、これは一体どんな飲料水なのでしょうか。
51項目にも及ぶ厳しい水質基準をクリアしなければなりません。
塩素による消毒でごく僅かな細菌に至るまで徹底的に取り除かれており、発がん性物質が含まれているという指摘はあるものの、
その安全性は世界でもトップクラスのものとなっています。
水道水というのは、必ずしも飲み水とすることだけを目的としているわけではないため、栄養素はあまり多く含まれていません。
強いてあげれば、ナトリウムやカルシウム、マグネシウムなどです。
ちなみに、水道水に含まれる栄養素は採水地によって異なります。
多くの方が既にご存じのことですが、水道水というのは決して「美味しい」飲料水ではありません。
塩素消毒による独特な味と匂いがあるため、「不味い」と思われる方も多いようです。
水道水を使うために生じるコストには2つの種類があります。
1つは料金徴収経費やメーター設置費から成る基本料金、そしてもう1つは動力費や薬品費用などから成る従量料金です。
両者は、一般的には2つを合わせて「水道水」と呼ばれています。
ミネラルウォーターは水道水の次にポピュラーな飲料水で、過去十数年の間に急速に飲料水として一般に広まりました。
そんなミネラルウォーターは、一体どんな飲料水なのでしょうか。
ミネラルウォーターの水質基準は39の管理項目でチェックされています。
これは水道水と比べれば少ないわけですが、だからと言って特段ミネラルウォーターが健康に悪いというわけではありません。
尚、水道水の水質基準は国が管理していますが、ミネラルウォーターの水質基準は各企業が管理しています。
どのような成分が含まれているかは各メーカーによっても異なりますし、同じメーカーでも商品毎に違いがあります。
とは言え、ミネラルウォーターという名前からも分かるように、どの商品にもミネラルは必ず含まれています。
水道水には塩素消毒による独特の味があると書きましたが、ミネラルウォーターの場合にはそうしたことは無く、全くと言っていいほど混じり気の無い味をしています。
またミネラルウォーターは硬度の幅が広く、硬度が柔らかくなるほど飲みやすくなるとされています。
ミネラルウォーターの価格は、最もポピュラーな500mlのペットボトルでほぼ全ての商品が130円以下に収まります。
しかも、安い商品であれば20円や30円というミネラルウォーターも販売されています。
天然水は他の飲料水と比べて決して一般的とは言えませんが、健康志向の方からは多くの支持を集めている飲料水です。
この天然水は、一体どんな飲料水なのでしょうか。
水質基準には何か一定したものがあるわけではなく、取り扱っている企業によって管理項目が異なります。
現在では、ほとんどの企業が16から39の管理項目をチェックして飲料水としての安全性を確保しています。
また会社によっては、ホームページで放射性物質の検査結果を発表しているところもあります。
天然水に含まれる栄養素は、ミネラルウォーター以上に銘柄毎のばらつきがあります。
銘柄によっては、バナジウムやシリカといった希少なミネラルが含まれていることもあります。
ミネラルウォーターと同様に天然水も混じり気の無い味をしており、ほとんどが軟水ということもあって飲みやすい飲料水となっています。
また、天然水の中にはモンドセレクションを受賞している銘柄もあります。
500mlのペットボトルに換算すると、天然水の価格はおおよそ100円以下に収まります。
しかし、天然水には初期費用やサーバーのレンタル代がかかりますので、実際にはこれよりも費用が上乗せされることになります。
また、温水と冷水の両方が飲めるサーバーをレンタルすると、電気代の出費が膨むということになってしまいます。